「…ねえ、テレビの音、もう少し大きくしていい?」
リビングから聞こえる家族の声に、キッチンでフライパンを振りながら、少しだけ胸がチクッとする。マンションにお住まいの方から、実はよくいただくお悩みがあります。それが、「キッチンにいる時の音がうるさくて、リビングのテレビが聞こえなくなる」という問題です。
家族のために料理や片付けをしてくれているその横で、テレビの音が聞こえにくい。
伝えるのも気が引けるから、何も言わずにそっとボリュームを上げる。
でも、キッチン側はその行動にちゃんと気づいていて、「うるさくして申し訳ないな」と少し気まずい気持ちになる……。
そんな、日常の些細なすれ違いが起こっていませんか?
マンションの間取りはLDK(リビング・ダイニング・キッチン)が一体になっていることが多いため、どうしてもキッチンの「音」がリビングまで響きやすくなります。
そこで今回は、家族みんながリビングで心地よく過ごすために見直したい、キッチン利用中の「3つの音(シンク・水栓・レンジフード)」の原因と、リフォームでできる解決策をご紹介します。
1. シンクの音:水が当たる「ゴツゴツ音」を抑える仕組み
従来のステンレスシンクは、上から落ちてくる水や食器が当たると、太鼓のように音が響いてしまうのが弱点でした。
最新の「静音シンク」は、シンクの裏側に防振材(ゴムシートなど)や制振構造が施されています。
これにより、水が当たったときの振動をギュッと吸収し、音の発生そのものを抑えます。
- メリット:洗い物をしながらでも、リビングのテレビの音や家族の話し声がしっかり聞こえるようになります。
代表的な静音シンク
クリナップ:「美・サイレントシンク」
- ステンレスの裏面全体に制振材を貼り付けており、水はね音が図書館の中(約40dB)並みに静かになります。
トクラス:「奥までシンク(人造大理石)」
- そもそも音が響きにくい厚みのある人造大理石を採用。さらに、うっかり食器を落としたときの「カチャッ」という高い音も和らげてくれます。
2. 水栓の音:勢いよく出る「シャー音」を優しくする仕組み
水栓(蛇口)から勢いよく水が出る音や、シンクの底に激しくぶつかる「水はね音」も、リビングまで響く原因になります。
最新の水栓の多くには、「泡沫(ほうまつ)吐水」という技術が使われています。
これは水の中に細かな空気の泡をたっぷり混ぜて送り出す仕組みです。
- メリット:水の勢いを落とさずに肌当たりが柔らかくなるため、シンクにぶつかる音が劇的に静かになります。さらに、水が外に飛び散りにくく、大幅な節水にもつながる一石二鳥のメリットがあります。
代表的な静音水栓
- TOTO:「ミクロソフトシャワー(水ほうき水栓)」
- 水の粒子をさらに細かくし、シャワーの広がりを工夫することで、汚れをサッと落としながらも静音性を極限まで高めています。
- LIXIL:「ナビッシュ(タッチレス水栓)」
- 触れずに水を出せる便利さに加え、整流・泡沫技術に優れており、静かでなめらかな水流を実現しています。
3. レンジフードの音:ファンが回る「ゴー音」を静かにする仕組み
炒め物などをしているとき、レンジフードの「ゴー」という音がうるさくて、リビングからの呼びかけに気づかなかった経験はありませんか?
最新のレンジフードは、ファンの形状(羽根の枚数や角度)の改良と、高性能なDCモーターの採用によって、吸い込み力を維持したまま運転音を大幅にカットしています。
- メリット:これまでは「テレビが聞こえないから」と、無意識に換気扇の強さを弱にしてしまっていた方も、音を気にせずしっかり換気できるようになります。
代表的な静音レンジフード
- パナソニック:「ほっとくみーる フード」
- 独自のファン形状とDCモーターにより、静音運転(常時換気レベル)でも効率よく排気。お掃除が楽なだけでなく、音のストレスも軽減します。
- 富士工業(FUJIOH):「CLRLシリーズ」など
- レンジフード国内シェアトップのメーカー。空気の流れを徹底的に計算した構造で、対面キッチンでも音がリビング側に響きにくい設計になっています。
【数値で比較】最新キッチンの「dB(デシベル)」ってどれくらい静かなの?
ここまで最新設備の仕組みをご紹介してきましたが、「実際どれくらい静かなの?」と疑問に思いますよね。
音の大きさを表す単位を「dB(デシベル)」と言います。一般的に、40dB以下であれば「静かだ(テレビの音を邪魔しない)」と感じるとされています。
リフォームでどれほど音が静かになるのか、メーカーの公表値(ファクト)を交えて、実生活のイメージと比較してみましょう!
① シンクの音(クリナップ:美・サイレントシンク)
- 従来のシンク:約60dB(騒がしい事務所の中、普通の会話レベル)
- 美・サイレントシンク:約40dB
- 実生活でのイメージ:「図書館の中」 や「深夜のしんとした住宅街」と同じレベルの静かさです。洗い物をしながらでも、リビングからの小さな呼びかけに気づくことができます
製品の詳細はこちら:クリナップ公式オンラインショールーム(美・サイレントシンク)
② 水栓の音(TOTO:水ほうき水栓などの泡沫・シャワー技術)
- 一般的な水栓の強吐水:約55dB〜60dB(役所の窓口、目の前での話し声レベル)
- 最新の泡沫・ミクロソフトシャワー:約40dB〜45dB
- 実生活でのイメージ:「静かな公園」や「市内の図書館」にいるような感覚です。勢いよく水を出しても「シャーッ!」という高い金属音が響かないため、テレビのボリュームを上げる必要がなくなります。
製品の詳細はこちら:TOTO公式サイト(水ほうき水栓)
③ レンジフードの音(パナソニック:スマートスクエアフードなど)
- 従来の換気扇(強運転):約50dB〜55dB(家庭用クーラーの室外機のすぐそば、換気扇の音が会話を遮るレベル)
- 最新のDCモーター搭載フード(常時〜弱運転):約30dB〜40dB
- 実生活でのイメージ:「ささやき声」や「ホテルの室内」レベルです。炒め物をしていてレンジフードが回っていても、リビングにいる家族とキッチン越しに「今日のご飯なに?」「ハンバーグだよ!」と普通の声量で会話が楽しめます。
データの根拠はこちら:パナソニック公式サイト(スマートスクエアフード・カタログPDF)
まとめ:キッチンの「音」を変えると、リビングの時間がもっと楽しくなる
今回のコラムでは、キッチン利用中の「3つの音」の原因と、リフォームでできる対策についてご紹介しました。
キッチンの音を抑えるリフォームは、単に「最新の設備になって便利になる」だけではありません。
料理や洗い物をしながらリビングの家族と同じテレビを観て笑い合えたり、声を張らなくても普通に会話ができたり……。そんな「家族みんなが、同じ空間で心地よく過ごせる時間」を取り戻すためのリフォームでもあります。
「うちのキッチン、もしかしたらテレビの邪魔をしてるかも」
「家族に気を使いながら料理をするのを終わりにしたいな」
そんな風に感じたら、ぜひ一度太陽ホームまでお気軽にご相談ください!
間取りのプロ、そして暮らしのパートナーとして、ご家族のライフスタイルに合わせた最適な「静音キッチン」を一緒に形にしていきましょう。
平野区・東住吉区の
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今回ご紹介したポイントを実際に形にした、地元の現場写真とお客様の声を公開しています。
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