今回のコラムは「なぜ給湯器は冬場に壊れやすいのか?」についてのコラムになります。
リフォームを仕事として10年以上の期間、既に15年近くになりますが、冬場になると毎年給湯器のご依頼が増えてきます。
リフォームの専門家の視点を含めて、冬場に給湯器が壊れやすくなるメカニズムを解説しようと思います。
なぜ給湯器は冬場に壊れやすいのか?メカニズムと科学的背景
この章は難しいお話しもありますので、なんとなく「そうなんだ」ぐらいで読み進めて頂ければ幸いです。読み飛ばしていただいても構いません。
一言で表すとすると、、、
冬場は気温が下がり水温が下がる為、夏場に比べて冬場の場合は同じ40℃であっても使っているパワーが違うから
冬になると「お湯が出ない」「給湯器から異音がする」といったトラブルが急増します。これは単なる偶然ではなく、季節特有の環境変化が給湯器のメカニズムに大きな物理的負荷をかけるためです。
1. 入水温度の低下による「熱交換器」への負荷増大
給湯器が1分間に作れるお湯の量は、以下の計算式(熱量の関係)で決まります。
𝑄=𝑉×𝑐×Δ𝑇
- 𝑄: 必要な熱量(kcal/分)
- 𝑉: 毎分のお湯の量(L/分)
- 𝑐: 水の比熱(1kcal/kg⋅℃)
- Δ𝑇:上昇させる温度(設定温度−入水温度)
夏場は水道水の温度が約20℃〜25℃あるため、設定温度(例:40℃)にするには
Δ𝑇=15℃~20℃程度の加熱で済みます。
しかし、冬場は水道水の温度が5℃以下にまで落ち込みます。同じ40℃のお湯を作るだけでも
Δ𝑇=35℃ 以上の加熱が必要となり、夏場の2倍近い熱量(エネルギー)を消費しなければなりません。
この急激な負荷の増加により、心臓部である「熱交換器」などがフルパワーでの稼働状態(最大能力)を長時間続けることになり、部品の摩耗や電気系統のトラブルが引き起こされます。
2. 水の体積膨張による「配管の凍結・破裂」
気温が氷点下(およそ-15℃以下、または風通しの良い場所では-4℃以下)になると、給湯器内部や接続されている配管内の水が凍結します。
水は氷に変化する際、体積が約9%膨張するという特異な性質を持っています。配管という密閉された空間の中で体積が膨張すると、内部から凄まじい圧力がかかり、銅製や樹脂製の配管、バルブ類に亀裂が入ったり破裂したりします。
翌朝、気温が上がって氷が溶けた瞬間に、その亀裂から一気に水漏れが発生し、給湯器の安全装置が作動して完全に停止します。
給湯器の凍結に関しては以下のページで詳細を書いています。
3. 経年劣化している部品の「とどめ」を刺す環境
給湯器の設計上の標準使用期間は「約10年」です。7〜8年が経過した給湯器は、内部のパッキン(ゴム部品)の硬化や、電子基板の劣化が進んでいます。
- パッキンの硬化: 冬の寒さでゴムがさらに収縮・硬化し、密閉性が失われて水漏れを起こしやすくなります。
- 電気部品の特性変化: 電子基板やセンサー類は極端な低温環境において、電気抵抗値が変化したり結露の影響を受けたりして、正常に作動しなくなる(エラーコードを感知する)確率が上がります。
夏場は「だましだまし」動いていた老朽化パーツが、冬の「最大負荷 + 低温環境」という過酷なダブルパンチによって耐えきれなくなり、最終的に寿命を迎える(壊れる)のです。
給湯器のエラーコードに関しては以下のページで詳細を書いています。
給湯器は普段見えない場所にあるから劣化に気付きにくく古くなってる実感がわかない
これは給湯器が壊れたお客様がよく言われる事なのですが、「普段見えない場所にあるから古い実感がわかない」との事なんです。
戸建て住宅マンションに限らず給湯器は日常生活で目に見えない場所に設置されている事が多く、トイレや洗面台など他の設備機器に比べてみる頻度が少ないのも見落とされる要因になっています。
平野区や東住吉区の住宅地では隣接した家も多く、普段は全く意識してないとの声をよく聞きます。
当たり前にお湯が出る事が当然になっているのが給湯器です。
給湯器は壊れるまで使い続ける人が多い
お湯が出て当たり前の仮定のインフラになっている給湯器ですが、他の設備機器と違い室内に設置されていない為、デザイン性や汚れが気になる対象ではありません。
その為「壊れるまで使う」事が多く、事前対策をされない場合が多くあります。
確かに僕も壊れるまで新しくしようと思わないのが給湯器です。
10年以上使い続けた給湯器が劣化している中、冬場フルパワーでの稼働になり壊れてしまう、、、
このような現象が起こってしまうんですね。
給湯器の交換はどれぐらいの費用で出来るの?
給湯器の交換は一般的に6万円~30万円などの幅に収まる事が多いのですが、この価格差は給湯器のタイプにより異なります。
この価格差は非常に大きなものですよね。
- 給湯専用→追炊き機能なし
- 追炊き給湯器→追炊き機能あり
- 暖房機能付き給湯器→床暖房や浴室暖房も動かせる
大きく分けるとこのような差があり、現在設置されているタイプにより金額差が出てきます。
ここに設置タイプやエコジョーズの有無や必要部材の有無で価格が異なります。
参考までに太陽ホームでの給湯器の価格はこちらのページに記載しています。
またマンション用と戸建て用でもそれぞれ給湯器があります。
給湯器の入れ替えを安く抑える為には?
給湯器のリフォームを安くする為には補助金の利用が重要になります。
しかし、補助金には申請に条件があり給湯器だけのリフォーム工事では申請が出来ませんので注意が必要です。
補助金に関しては以下のページで詳細を書いていますので合わせてご検討下さい。
また、現在エコジョーズではない給湯器を設置されている方は、ガス代の節約で本体代まで節約できる場合が多くあります。
以下のシミュレーターで計算して頂けると、ご家庭ごとの具体的節約金額を計算する事ができます。
給湯器エコ替えシミュレーション|太陽ホームのリフォームで賢くガス代節約
数年の利用で本体代まで節約できる結果になった方もいらっしゃると思います。
平野区・東住吉区の
「暮らしが変わった」施工事例
今回ご紹介したポイントを実際に形にした、地元の現場写真とお客様の声を公開しています。
理想の住まいづくり、
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